ホームページ制作会社へ依頼するときの注意すべき3点

その昔、市内にある総合病院のサイトを一人で制作させて頂いたことがあります。

院長が当院にホームページは必要だ、各科の先生はその資料を提供するようにとの指示の元、一大プロジェクトが始まりました。

総合病院は診療科が多く、例えば内科だけでも一般内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科だったり、外科も甲状腺外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科と合計30近くに分かれていました。それぞれの先生に資料の提供を求めたり、質問を投げて、その回答を待ったりとかなりの時間を必要としました。

そして院長は神です。

院長が白と言えば白になりますし、黒だと言えば黒になります。

突然の方向転換が心配でしたが、それは杞憂に終わりました

完成まで数か月を要しましたが、最後に提出された院長の挨拶をもって何とか形になったときにほっと胸を撫で下ろした記憶があります。

さて、ホームページ制作会社へ依頼する際、何に注意したら良いのでしょうか。

いくつかある中で今回は3点ピックアップしました。

目次

1・事前にしっかり見積を取る

言ってしまえば、ホームページ制作はページ数が無限に作れます。

自社の情報を十分過ぎるほど満たすこともできますし、ページ数が少なければ自社の厳選された情報しか掲載されないことになります。

また、自社のイメージに合った、好みに合ったデザインを提供してくれるかどうかも大事なポイントです。

例えば、上で書いたような病院のホームページを制作するのに、黒色ベースの提案があったらどうでしょうか。患者さんから敬遠されると思いませんか?

また、焼き肉屋のホームページを作るのに、青系のクールなデザインを提案されたらどうでしょうか。焼き肉屋でしたら炎を連想させる赤、もしくはオレンジが欲しいところですよね。

こういったイメージのすり合わせも重要なポイントです。

ホームページはこだわればこだわるほど費用は高くなっていきます。

会員を集めてサロンを作るのか、ホームページで物販を始めるのか、予約サイトを作りたいのか、後から思い付きでページの追加や構成の修正があると思わぬ出費に繋がりますので、ホームページにかける予算と相談しながら進めて行きましょう。

2・その後の運用をどうするのか決めておく

ホームページは作って公開してお終いではありません。

むしろ、そのホームページの訪問者をどうやって伸ばしていくかが肝心です。

放置していても訪問者は増えません。

ページ数を追加するのか、新着情報を増やしていくのか。

蜘蛛の巣がかかったような更新されていないホームページは誰も興味を持ちません。

情報を常に最新に保ち、何かしらの価値観を提供しなければ誰の目にも留まりません。

そこで重要になってくるのが更新です。

ホームページのベンダーさんとの契約はどうなっているでしょうか。

自社で更新するのか、ベンダーさんにお任せなのか。

これを事前に決めておきましょう。

自社で更新すればランニングコストを抑えることができます。

ただ、ワードプレスや使用しているテーマに関する知識がないと、簡単な文字の修正すらできない、なんてことにもなりかねません。

また、知識があやふやなままでサイトを触ってしまったことによって、大切な情報が削除されてしまったり、画像が消えたり、体裁が崩れてしまっては大問題です。

ランニングコストを抑えたい気持ちは分かりますが、その結果、せっかく作ったホームページが使い物にならなくなってしまっては本末転倒です。

費用はかかりますが、更新の一切合切をベンダーさんにお任せすることによって、更新の手違いがなく、かつ社員の貴重な時間をホームページに使わなくても良くなるというメリットがあります。

3・SEO対策について確認しておく

せっかく作ったホームページに誰も訪れないのはもったいない話です。

SEO対策は検索した際、上位にヒットさせるためには必要な要素です。

誤ったSEO対策を行うとホームページの検索結果に悪影響を及ぼしてしまう可能性がありますので注意が必要です。

また、ホームページを作ったからと言って、突然上位表示されるわけではありません。自社サイトはどんな検索ワードから訪問されたのか、その検索ワードから類推されるワードはこんなものがある。ではそのワードを含めた記事を作成しよう、といった数か月に渡る試行錯誤があって上位表示がなされる仕組みです。

このSEO対策を売りにしているWEB制作会社が多数ありますが、安易にその言葉に乗らないようにしましょう。

私が知っている方で、東証一部(当時)上場企業からSEO対策の話を持ち掛けられ、高額を支払った結果、その成果物として提供されたのは2つの記事だけで検索順位に何の影響も及ぼさなかったそうです。

SEO対策は複雑多岐に渡ります。サイト構成の在り方によっても変わりますし、表示速度も評価に影響します。

ベンダーさんの提案の何が正しくて、何が不必要なのかの切り分けも難しいかと思いますが、SEO対策の中で自社でできることがあります。

それは、記事を書くこと、です。

この内容に関しては別の記事で書いていますので、お時間がありましたらぜひご覧ください。

まとめ

最初、ホームページは形がありません。

形がないものを作っていくのはお客様もベンダーさんも手探り状態なのでお互い難しいところからのスタートです。

私たちも毎回何もない状態からのスタートになりますので、お客様がどういったものを望んでいるのか、どういったイメージをお持ちなのかをヒアリングし、それを少しずつ形にしていくところから始めます。

少しずつイメージが具現化していけば、あとは流れのままに進んでいけるのですが、その正体が見えないときは進むのが難しいことがあります。

しかし、それが完成を迎えたときは毎回言葉にできないくらいの喜びがあります。

もしあなたがホームページ制作会社に悩んでいるのでしたら、私たちにご相談ください。

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この記事を書いた人

大学を卒業し、地方銀行へ入行。その後、都市銀行の業務に携わり、広告代理店、大手総合ITベンダー、最大手人材派遣会社、東証1部企業のコンサルタント事業部、IT企業、貿易会社、カフェの経営等を経て今に至る。知財検定の資格も持ちながら危険物取扱者、電気工事士の資格も取得する、キャラ崩壊おじさん。最近の生きがいは愛犬との公園デート。

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